税に関する情報

専門学校で税法を教えているのですが、生徒さんに訊かれることがよくありました。

「相続税課税されるものは、所得税は非課税と条文にあるのに相続税課税された年金で取得する保険金が雑所得として課税されるのはどうしてですか?」

税の取扱いを過去の慣習や通達から、「そんなもの」、と決めつけて処理をする実務家には想定できない疑問かもしれません。

やはり、二重課税なんです。

22年7月最高裁での判決です。

相続税は、年金で受給する保険金は、受給年数に応じて、受給総額を30%~80%減額して課税対象としていました。(現行の評価方法は改正されています。)この相続税の課税対象となった部分に対応する年金には所得税を課さないということになったのです。

国税庁は、過去5年分の所得税を、更生の請求を出すことで、還付すると公表しています。

還付は10月から実施されますが、20万件にものぼる更生の請求に対応しなければならないようで、課税対象とならない金額の算定方法も明確にされておらず、過去5年より前の還付はどうするかなどは確定しておらず、今後の動向に目が離せません。